【8月22日 AFP】第67回ブエルタ・ア・エスパーニャ(67th Vuelta a Espana)は21日、第4ステージ(バラカルドからエスタシオン・デ・バルデスカライ、160.6キロメートル)が行われ、オリカ・グリーンエッジ・サイクリングチーム(Orica GreenEDGE Cycling Team)のサイモン・クラーク(Simon Clarke、オーストラリア)が4時間30分26秒でステージ優勝を飾った。

 クラークは、ゴール手前まで争ったオメガファルマ・クイックステップ(Omega Pharma-Quick Step)のトニー ・マルティン(Tony Martin、ドイツ)を振り切って今大会2回目の山岳ステージを制し、自身初のステージ優勝を飾った。クラークと2秒差でマルティンがステージ2位に入り、22秒差でアスタナ(Astana)のアッサン・バゼイエフ(Assan Bazayev、カザフスタン)が3位に入った。

 一方、総合争いでは、カチューシャ・チーム(Katusha Team)のホアキン・ロドリゲス(Joaquim Rodriguez、スペイン)が合計13時間18分45秒で首位に立った。  第3ステージで総合首位に立ったモビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)はレース中盤で複数の選手が絡んだクラッシュで落車した。横風区間で先頭集団を形成したスカイ(Sky Pro Cycling)の選手らは、クラッシュ発生後にバルベルデのレース復帰を待たずペースを速めたため、議論を呼んでいる。

 レース後にバルベルデは「憤りを感じるし、残念だね。スポーツマンシップが重視されるべきだ。スカイは斜めの隊列を作ったが、それをする権利は彼らにはある。それでタイムを失ったからではなく、リスペクトにかけていたから怒っているんだ」とコメントしている。

 総合2位にはロドリゲスと1秒差でクリス・フルーム(Chris Froome、英国)、3位には5秒差でチーム・サクソバンク(Team Saxo Bank)のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)が続いている。

 アルゴス・シマノ(Argos-Shimano)の土井雪広(Yukihiro Doi)はステージ112位に終わり、首位と21分13秒差の総合129位となった。(c)AFP