ウィギンスがツール・ド・フランス初制覇、新城は総合84位
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【7月23日 AFP】2012ツール・ド・フランス(2012 Tour de France)は22日、最終第20ステージ(ランブイエからパリ/シャンゼリゼ、120キロメートル)が行われ、スカイ(Sky Pro Cycling)のブラッドリー・ウィギンス(Bradley Wiggins)が英国人選手としては初の総合優勝を果たした。
第20ステージは、ウィギンスとスカイでチームメイトのマーク・カヴェンディッシュ(Mark Cavendish、英国)が3時間8分7秒で最終ステージ4連覇を達成し、今大会3勝目、通算では23勝目を挙げた。
スコット・ロバート・ミラー(Scot Robert Millar)が1984年大会で残した英国人最高成績の総合4位に2009年大会で並んでいたウィギンスは、子どもの頃からの夢だった世界最高峰の自転車ロードレース大会での総合優勝をついに成し遂げた。
第19ステージの個人タイムトライアルで優勝し、総合優勝をほぼ手中に収めていたウィギンスは、合計タイムを87時間34分47秒とし、総合2位につけていた同僚のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)に3分21秒差をつけ、3週間で総距離3479キロメートルに及んだ戦いを制した。
この結果、スカイは1996年大会でチームテレコム(Tam Telekom)のビャルネ・リース(Bjarne Riis)氏とヤン・ウルリッヒ(Jan Ullrich)氏が達成して以来の同一チームによる1・2フィニッシュを果たした。
また、同じ国の選手が1・2フィニッシュを果たしたのは、1985年大会でローラン・フィニョン(Laurent Fignon)氏とツール5度の総合優勝を誇るベルナール・イノー(Bernard Hinault)氏のフランス勢が達成して以来となる。
6分19秒遅れの総合3位には、リクイガス・キャノンデール(Liquigas Cannondale)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)が入り、前回王者でBMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のカデル・エヴァンス(Cadel Evans、オーストラリア)は7位に終わった。
その他では、チーム・ユーロップカー(Team Europcar)のトマ・ヴォクレール(Thomas Voeckler、フランス)が山岳賞(マイヨ・ア・ポワ・ルージュ)、リクイガス・キャノンデールのペーター・サガン(Peter Sagan、スロバキア)がポイント賞(マイヨ・ヴェール)、BMCレーシングチームのティジェイ・ヴァン・ガーデレン(Tejay Van Garderen、米国)が新人賞(マイヨ・ブラン)を受賞した。
チーム・ユーロップカーの新城幸也(Yukiya Arashiro)は、トップから9秒遅れの32位でゴールし、総合84位で大会を終えた。(c)AFP