コンタドールの出場停止処分撤回、「ドーピング検査改革」訴える
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【2月17日 AFP】サイクルロードレースの世界最高峰、ツール・ド・フランス(Tour de France)で2010年に3度目の総合優勝を果たしながらドーピング違反に問われたアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)が16日、暫定出場停止処分の撤回を受けて記者会見し、ドーピング検査の改革を訴えた。 コンタドールは2010年ツール・ド・フランス期間中の薬物検査で陽性となり、1年間の暫定出場停止処分を受けたが、スペイン自転車連盟(Spanish Cycling Federation)は15日、薬物の摂取は故意ではなかったとして処分を撤回した。コンタドールは陽性反応について、筋肉増強効果のあるクレンブテロール(clenbuterol)に汚染された肉を食べたことが原因だと主張していた。 16日にポルトガルで始まったボルタ・アン・アルガルベ(Tour of the Algarve)でレースに復帰したコンタドールは、無実の選手が出場停止となる「不当な処置」が今後も起きるのを防ぐため、ドーピング検査の手順を見直すよう自転車競技連合に強く求めた。 また、自身がスペイン人であることから多くの人に非難されたが、この問題は愛国心とは無関係の法的・科学的な問題だとして、「わたしの事例は戒めとなるもので、ルール改正のよい機会だ」と語った。 今回のスペイン自転車連盟の処分撤回について国際自転車競技連合(International Cycling Union、UCI)と世界反ドーピング機関(World Anti-Doping Agency、WADA)は、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立てることができる。(c)AFP/Thomas Cabral 【関連記事】 ◆コンタドール 故意の薬物摂取を否定 ◆UCI ツール王者コンタドールに出場停止処分、薬物陽性で