【10月14日 AFP】2009ツール・ド・フランス(2009 Tour de France)の大会期間中に使用された医療器具から疑わしいものが発見されたとし、パリ市当局が捜査を開始していたことを13日、発表した。医療器具には「注射器と点滴」が含まれているという。

 大会期間中の医療廃棄物を処理する機関が「不審な医療器具」を発見したことにより、当局は捜査を7月から開始していた。

 仏ルモンド(Le Monde)紙は、捜査が複数のチームを対象とされており、その中には2009年大会を制し通算2度目の優勝を飾ったアルベルト・コンタドール(Alberto Contador)や大会通算7度の優勝を誇るランス・アームストロング(Lance Armstrong)が所属するアスタナ(Astana)も含まれていると報じている。

 また、スポーツ紙レキップ(L'Equipe)は、検査された注射器がアスタナによって使用されていたと、ルモンド紙の報道を裏付けるように伝えている。同紙の電子版によると、大会総合優勝を果たしたアルベルト・コンタドールの所属するチーム(アスタナ)が使用した注射器はパリの捜査機関で内容究明のため検査されているという。(c)AFP