【7月29日 AFP】自転車ロードレースチーム、アスタナ(Astana)のランス・アームストロング(Lance Armstrong、米国)が、チームメイトのアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)の批判に反論した。

 コンタドールは26日、2009ツール・ド・フランス(2009 Tour de France)で2度目の総合優勝を果たし、現役復帰後初の同大会出場となったアームストロングは総合3位だった。

 ところがシャンゼリゼ(Champs Elysees)通りでトロフィーを掲げた数時間後にコンタドールは、チームメイトのアームストロングに対して異例の批判を展開した。

 マドリード(Madrid)で行われた記者会見でコンタドールは「僕とランスとの関係は存在しない。たとえ彼が偉大なチャンピオンだとしても、僕はこれまでに一度も彼を賞賛したことはないし、これからもそのつもりはないよ」と語っている。

 これに対しアームストロングは27日、マイクロブログサービス「ツイッター(Twitter)」にメッセージを投稿し「AC(アルベルト・コンタドール)のそのコメントを見ている。もし私が彼だったらこのたわ言を撤回し、チームに感謝し始めるだろう。彼らなしでは勝つことはできなかったのだから」と反論している。

 また、アームストロングは「チャンピオンは、いかにチームメイトや対戦相手に敬意を払われているかで評価される。『チーム』に『個』はないんだ。学ぶことはたくさんある」と主張している。

 コンタドールはアームストロングとの関係を、2007年のフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)でのマクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)とルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)の関係に例えている。

 コンタドールは「微妙な状況で緊張もあった。チームにとって同じくらい重要な2人の関係は穏やかではなかった。この状況は他の技術スタッフや選手の居心地を悪くさせる」しているが、一方では「冷静であれば大きな問題にならないことは分かっていた」と語っている。(c)AFP