【7月2日 AFP】国際自転車競技連合(International Cycling UnionUCI)は1日、ツール・ド・フランスの大会期間中に所属していたラボバンク(Rabobank)から追放されたミカエル・ラスムッセン(Michael Rasmussen、デンマーク)が、モナコ自転車連盟(Federation Monegasque de CyclismeFMC)から2年間の出場停止処分を下されたことを明らかにした。

 ラスムッセンは2007年(2007 Tour de France)の大会期間中の7月25日に行われた第16ステージを終えて総合首位に立っていたにもかかわらず、薬物検査で同年6月の所在報告に関し虚偽の報告をしたとの理由で同日ラボバンクから追放された。

 UCIの広報担当は、ラスムッセンがライセンス登録をしているFMCから、1日に処分に関する通知を受け取ったことを明らかにしている。

 処分はラスムッセンが大会を除外された2007年7月25日から2009年7月25日までとなる。FMCは2008年の同大会(2008 Tour de France)が開幕する5日より前に何らかの決定を下す意向を持っていた。

 ラスムッセンは、後に認めているが2007年の同大会開幕前に、所在報告を怠り数回にわたり抜き打ちの薬物検査を免れたとされていた。UCIの規則では18か月間に所在報告を3回怠った場合には処分が下されることになっており、ラスムッセンには2年間の出場停止という最も重い処分が下された。

 ラボバンクから追放されて以降はどのチームにも所属していないラスムッセンは、違法解雇をしたとしてラボバンクに対する訴訟を起こしている。(c)AFP