【1月11日 AFP】自転車ロードレースチーム、チームミルラム(Team Milram)に所属するエリック・ツァベル(Erik Zabel、ドイツ)は10日、ブレーメンで行われた2008年シーズンのチーム発表会の場で、同シーズン限りで引退する意向であることを明らかにした。

 ツール・ド・フランス(Tour de France)で1996年から2001年にかけ6年連続のポイント賞(マイヨ・ヴェール)に輝いたツァベルは2007年5月、1996年に禁止薬物に指定されているエリスロポエチン(Erythropoietin:EPO)を使用していたことを告白し、大きな注目を浴びた。

 ツァベルは発表会で行われた会見で、「選手として最後のシーズンになると思う。それでもシーズン終了後にまだ競技を楽しめると感じたり、エースのアレッサンドロ・ペタッキ(Alessandro Petacchi、イタリア)から2009年以降のサポートを求められた場合には、引退を考え直すかもしれない」と語り、現在の契約が切れる2008年12月での引退を考えていることを明らかにした。

 創設3年目を迎えるチームミルラムは、大きく変化を遂げた。ジャンルイジ・スタンガ(Gianluigi Stanga)総監督がチームを去ったチームは、クラシックレース(ワンデイレース)とツール・ド・フランスなどのステージレースの両方で好成績を収めることを目標に定め、選手の多くがドイツ人選手で構成されることになった。(c)AFP