【6月14日 AFP】サウニエルドゥバル・プロディール(Saunier Duval-Prodir)のイバン・マヨ(Iban Mayo、スペイン)が、バスク(Basque)の現地テレビ局に、第90回ジロ・デ・イタリア(2007 Giro d’Italia)で行われたメディカルチェックでテストステロン(Testosterone)の陽性反応が検出されたと報道されたため、2007ツール・ド・フランス(2007 Tour de France)への出場が危ぶまれている。

 イタリアのガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)紙によれば、匿名で2人のスペイン人と1人のイタリア人選手から、シーズン最初のメジャーツアーで行われたメディカルチェックで陽性反応を示したと報道されていた。

 バスクのテレビ局EITBは12日遅くに、マヨがジロ・デ・イタリアの第19ステージでステージ優勝を果たした後のメディカルチェックで、陽性反応が出たとされている3人の選手のうちの1人だと主張。さらに2006ツール・ド・フランス(2006 Tour de France)を制するも、ドーピング疑惑の渦中にあるフロイド・ランディス(Floyd Landis、米国)から示された筋肉増強作用のある男性ホルモン、テストステロンと同じ陽性反応が検出されたと報道していた。

 マヨのAサンプルは現在更なる検査のため再提出されており、イタリアの選手は、使用を許可する診断書がないかぎり禁止されているサルブタモール(Salbutamol:主に喘息を治療するのに用いられる物質)の陽性反応を示したと伝えられている。

 マヨは、2007年サウニエルドゥバル・プロディールに移籍する前に所属していたエウスカルテル・エウスカディ(Euskaltel Euskadi)で、自身初めてとなる2003年のツール・ド・フランス(ラルプ・デュエズで)のステージ優勝を飾り、2004年ドーフィネ・リベレ(Dauphine Libere)では総合優勝を果たしていた。(c)AFP