【6月27日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のインディアナ・ペイサーズ(Indiana Pacers)は26日、バスケットボールの殿堂(Basketball Hall of Fame)入りを果たしているラリー・バード(Larry Bird)氏が、球団社長に復帰することを明らかにした。

 バード氏は2012年に健康問題を理由に社長職から退いていたが、ペイサーズと複数年契約を結び、チームを再び運営することになった。

 ペイサーズのオーナーを務めるハーブ・サイモン(Herb Simon)氏は、「ラリーの復帰をとても嬉しく思っている。昨年7月にチームを去ったとき、私とドニー・ウォルシュ(Donnie Walsh)はラリーに、いつでも扉は開けておくと伝えていたんだ」と語っている。

 バード氏が不在だった約1年間、球団社長に就任していたウォルシュ氏はチーム顧問に異動する。ゼネラル・マネージャー(GM)のケビン・プリチャード(Kevin Pritchard)氏は、現職にとどまることになった。

 2012年にNBAエグゼクティブ・オブ・ザ・イヤー(NBA Executive of the Year)に選出されているバード氏は、自身の復帰について、「1年という時間をいただき、自分と向き合い、休養し、健康を回復させることができた。おかげで活力を取り戻した」とコメントしている。

「ドニーとケビンは素晴らしい仕事をした。今後も2人にはNBAの覇権を目指すという目標達成のために、大いに頼ることになるだろう」

 選手としてチャンピオンリングを3個獲得しているバード氏は、10年前の2003年に球団社長に就任して以降、チームの立て直しに力を発揮していた。

 ドラフトではポール・ジョージ(Paul George)とランス・スティーブンソン(Lance Stephenson)を指名し、2008年にはドラフト指名権をトレードに利用してセンターのロイ・ヒバート(Roy Hibbert)を獲得している。

 バード氏は現役時代にボストン・セルティックス(Boston Celtics)で13シーズンプレーし、シーズン最優秀選手(MVP)を3度、プレーオフ最優秀選手を2度受賞している。(c)AFP