【6月13日 AFP】12-13NBAファイナル(7回戦制)を戦うマイアミ・ヒート(Miami Heat)のレブロン・ジェームズ(LeBron James)が12日、大敗を喫した第3戦を糧にし、立ち直ることを誓った。

 サンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)とNBA王者の座を争うヒートは、第3戦で前年のファイナル王者としては史上最悪の大差で敗れており、11-12シーズンのファイナルMVPに輝いたジェームズは、立ち直る以外に選択肢はないと述べている。

 12日に行われた練習に臨んだジェームズは、「昨晩のわれわれは暗闇に包まれていたが、あれ以上に暗くなることはない。自分は特にそうだ。だから明日はもっと良くなると約束する」と語った。

「単純なことだ。チームのために重圧をこの胸で受け止め、そしてこの肩で背負うよ」

 ヒートが77-113と大敗を喫した試合で、ジェームズは一度も波に乗ることができず、前半は4得点にとどまり、普段なら決められるショットも第3クォーター終盤まで外し続けた。そして、相手がダブルチームに来た際にジェームズを司令塔として利用しようとするチームの試みも、完全な失敗に終わった。

 スパーズはシリーズ最初の3試合でジェームズの封じ込みに成功しているが、ジェームズ自身のパフォーマンスも、圧巻だったオクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)との昨季のファイナルからは程遠いものとなっている。

 ファイナル第3戦でジェームズが3本目のフィールドゴール(FG)を決めたのは第3クォーター終盤で、その時点でスパーズは21点のリードを手にしていた。最終的に21本中7本のFGを成功させたが、今季のプレーオフでは自己最低得点に終わり、フリースローの機会は一度もなかった。

 ジェームズは「昨夜の敗戦の原因はすべて自分にある。チームリーダーとしてこれまでやってきたプレーを見せることができなかったし、このままではロードで勝ち目はない。チームメイトは素晴らしい仕事をしている。あとは自分の仕事をするだけだ」と語った。

 ジェームズのコメントには実際の結果とやや合致しない部分がある。レブロンがチーム最多の11リバウンドを獲得した一方で、クリス・ボッシュ(Chris Bosh)はFG10本中4本成功で12得点にとどまり、ウドニス・ハスレム(Udonis Haslem)とマリオ・チャルマース(Mario Chalmers)は最後まで無得点に終わった。

 スパーズのダニー・グリーン(Danny Green)はジェームズについて、自分で自分を追い込んでいるとの見解を示した。

「僕らが抑えているだけじゃない。自分で自分を止めてしまってるんだ。こちらとしてはラッキーだよ」

(c)AFP/Greg Heakes