【6月3日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)は2日、試合後の記者会見で「不適切な発言」をしたインディアナ・ペイサーズ(Indiana Pacers)のロイ・ヒバート(Roy Hibbert)に対して7万5000ドル(約750万円)を罰金処分を課すことを発表した。

 1日に行われたイースタンカンファレンス決勝(7回戦制)の第6戦のマイアミ・ヒート(Miami Heat)でペイサーズは91-77で昨年のNBAファイナル覇者、ヒートを下した。

 試合後の会見で、記者からヒートのレブロン・ジェームズ(LeBron James)に対する自身の守備について聞かれた際、ヒバートは回答の中で「ホモ」という言葉を使用した。

 その後ヒバートは正式に謝罪をしたが、NBAのデビッド・スターン(David Stern)コミッショナーがこれを看過することはなかった。

「ロイが謝罪を表明したことは間違いなく誠実な行動だと受け止めている。とはいえ、こうした屈辱的な発言を許容しないというNBAの姿勢を明確に示すため、処分が必要だと判断した」とスターン氏は見解を述べた。

 4月にはベテランNBA選手のジェイソン・コリンズ(Jason Collins)が、米国の主要なプロスポーツリーグの現役男子選手としては初めて同性愛者であることをカミングアウトしており、これを受けて最近プロスポーツ界におけるホモフォビア(同性愛嫌悪)の話題が頻繁に取り上げられている。(c)AFP