【5月13日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)は12日、審判を批判したシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)を率いるトム・シボドー(Tom Thibodeau)ヘッドコーチ(HC)に3万5000万ドル(約360万円)の罰金を科した。NBAバスケットボール・オペレーションズ上級副社長のスチュ・ジャクソン(Stu Jackson)氏が発表した。

 シボドーHCは、10日に行われたカンファレンス準決勝のマイアミ・ヒート(Miami Heat)戦後に審判の判定に対する批判コメントを残していた。

 本拠地で行われた第3戦でブルズは94-104と敗戦を喫しており、対戦成績でもヒートが2勝1敗とリードを奪った。準決勝は残り4戦で、4勝目を挙げたチームがカンファレンスファイナルに進出する。

 同試合では途中出場したブルズのナジー・モハメッド(Nazr Mohammed)がコートに入って3分もせずにヒートのレブロン・ジェームズ(LeBron James)を突き飛ばして退場処分を受けており、シボドーHCはこの判定に腹を立てた。

 問題となった行為の直前、ブルズの攻撃中にモハメッドがジェームズに体当たりされて床に倒れており、その際にジェームズはテクニカルファウルを受けている。審判の判定をよそに怒りの治まらないモハメッドはすぐさま起き上がってジェームズを突き倒し、逆に退場を言い渡された。

試合後にシボドーHCは、「私の角度からはジェームズが倒れたのが見えた。退場が当然というほどのものではなかった。フレグラントファウルというのは分かるが、退場についてはノーだ」とコメントしていた。(c)AFP