【5月7日 AFP】米競売業者のゴールディン・オークションズ(Goldin Auctions)社は6日、所有権が問われている米プロバスケットボール協会(NBA)のスター選手、コービー・ブライアント(Kobe Bryant)にまつわる品物を、競売にかける意向を示した。

 ゴールディン社はロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)に所属するブライアントゆかりのアイテムを6月にオークションにかける計画を立てていたが、その所有権をめぐって本人と、その母親のパメラ・ブライアント(Pamela Bryant)さんが対立していた。

 ブライアントは、自身の子ども時代の思い出の品々を始めとする品物を母親が売りに出していることに不満を示し、先週ゴールディン社に競売の停止を申しつける警告状を送り、返品するよう命じていた。

 しかし米国メディアが報じたところによると、同社はブライアントの品物を競売にかける権利を求めるべく、3日に対抗訴訟を起こした。

 そしてこの度、パメラさんがゴールディン社から受け取った高額の謝礼と引き替えに、競売にかけられる品々が本物だと証明する鑑定書を提示して、自身が法的な所有者だということを保証したという。

 ゴールディン社の代理人は6日、「連邦地方裁判所において適切で必要な法的処置を行い、オークションを計画通り行うことができるよう進めています。競売にかけられる品物は、すべてゴールディン・オークションズ社がパメラ・ブライアントから合法的に手に入れた物であり、パメラ氏には本物であるとする証明書と、これらの物品の所有者であるという宣誓供述書を提出した」とコメントした。

 6月に予定されているオークションには、ブライアントのローワー・メリオン高校(Lower Merion High School)時代のユニホームやチャンピオンリングの他、トロフィーやNBAのチャンピオンシップリング、サイン入りボールなどが出品されることとなっており、これらの品々は総額約150万ドル(約1億5000万円)で落札されると予想されている。

 ブライアントの父親、ジョー・ブライアント(Joe Bryant)氏もかつてNBAで選手として活躍し、現役引退後は様々なチームでコーチを務めてきたが、近年親子関係は冷え切っているという。(c)AFP