【2月23日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)の元スーパースター、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏が22日、自身の名前を無断で使用されたとして、中国のスポーツウエアメーカーの喬丹体育(Qiaodan Sports Company Limited)を提訴した。

 現役時代にNBAファイナルを6度制覇しているジョーダン氏は、「企業が私の中国名と背番号23、さらには子どもの名前まで許可なく使用し、事業を展開していることに深く失望している」と声明を発表し、自身の名前とブランドの所有権を守るために提訴したことを明らかにした。

 1980年代にバスケットボールのスーパースター選手として世界的に名前が知れ渡ったジョーダン氏は、中国でNBAが初めて放送された1987年のNBAオールスターゲーム(1987 NBA All-Star Game)以降、同国のテレビに登場するようになった。

 中国語で名前の表記を「喬丹(Qiaodan)」としているジョーダン氏は「残念なことに、とある中国のスポーツ会社が私の許可無く、私の中国名で事業を展開した。自分のアイデンティティーを他の誰かが間違った形で伝えることは私にとって苦痛であり、訴訟を起こすしかなかった。自分の名前、アイデンティティー、そして中国の消費者を守る必要性を感じている」とコメントしている。

 1990年代にシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)を6度のNBAファイナル制覇に導いたジョーダン氏は、1992年のバルセロナ五輪で米国代表「ドリームチーム(Dream Team)」の一員として金メダルを獲得している。

 また、レギュラーシーズンの得点王に10度輝いているジョーダン氏は、2009年にバスケットボール殿堂(Basketball Hall of Fame)入りを果たしており、現役時代の1試合平均得点30.1はNBA史上歴代トップ、通算得点数は歴代3位となっている。(c)AFP