【12月11日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のオーランド・マジック(Orlando Magic)に所属するドワイト・ハワード(Dwight Howard)が10日、チームに対してトレードを要求したと発表した。

 最優秀守備選手(Defensive Player of the Year)に3度輝いているハワードは、2007年にマジックとの契約を延長しているが、来シーズンに契約を破棄し、フリーエージェント(FA)になることができる。

 これを受けてマジックは、ニュージャージー・ネッツ(New Jersey Nets)、ダラス・マーベリックス(Dallas Mavericks)、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)の3チームに、ハワードの代理人と交渉する許可を与えたことを明かした。
 
 マジックのことを愛しているものの、自分のキャリアは違う場所で繁栄すると考えているハワードは「みんなは自分がオーランドのために力を尽くし、どれだけ思い入れがあるか知らないと思うが、みんなに理解してもらいたい。この街の人々を愛しているからこそ、とても辛かったんだ」とコメントした。

 マジックのゼネラルマネージャー(GM)を務めるオーティス・スミス(Otis Smith)氏は、ハワードの残留を望み、彼の気持ちが離れないためにもできる限りのことはするとしながらも、「1人の選手に7年間も投資し続け、チームを去る決断を下したのなら、事態に見合った方法で対処しなければならない。しかし、世界の終わりというわけではない。最優先すべきなのはオーランド・マジックというチームであり、私たちは前進し続ける」と話した。

 マジックを率いるスタン・バンガンディ(Stan Van Gundy)ヘッドコーチ(HC)は、「選手たちは労使協定問題の影響で5か月遅れで開幕する新シーズンに向けて集中していて欲しい。私の役目は、毎日練習にくるハワードを含めた選手たちを指導することだ」と話した。(c)AFP