【8月20日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米副大統領の訪中に合わせ、中国・北京(Beijing)で行われた中国人民解放軍(People's Liberation Army)とジョージタウン大学(Georgetown University)によるバスケットボールの親善試合で大乱闘が勃発した。

 突如発生した混乱は、観客を巻き込んだ殴り合いや椅子の投げ合いに発展し、試合は中止となった。乱闘の原因は明らかになっていないが、観戦客の1人は「中国側の不必要なタックルや、攻撃的なボールの奪い方が目立った。親善試合にしては危険すぎると思った」と話した。

 在中米国大使館のリチャード・ブアンガン(Richard Buangan)広報官は、「不運な出来事だったが、スポーツマンシップを共有する親善試合を通して相互理解を深め、前向きで理解のある関係を築くことが大切だと考えている」とコメントし、中国の崔天凱(Cui Tiankai)外務次官は「両チームの関係は修復した。次は米国で試合を行うことも約束しており、この結果に満足している」と話している。

 バスケットボールの試合で起こった大乱闘とは対照的に、バイデン米副大統領の外交は順調だったようだ。バイデン米副大統領の地に足の着いた態度や、庶民の運営するレストランで食事をしたことが中国人ネットユーザーから高く評価されている。(c)AFP