【1月7日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のデビッド・スターン(David Stern)コミッショナーは6日、ワシントン・ウィザーズ(Washington Wizards)のギルバート・アリーナス(Gilbert Arenas)に対して無期限の出場停止処分を科した。

 アリーナスはウィザーズの本拠地ベライゾンセンター(Verizon Center)に拳銃を持ち込み、NBAの規則に抵触して問題となっていた。

 アリーナスは、自宅にいる子供らから銃を遠ざけるため、ロッカーの箱の中に銃弾の入っていない拳銃を置いたと話していた。しかし、米ニューヨーク・ポスト(New York Post)紙が2009年12月、アリーナスがチームメイトと銃を向け合っていたと報じたことで議論を呼んだ。

 アリーナスは記事が誇張されているとしているが、当局は事件の捜査を続けている。

 発表された声明の中でコミッショナーは、アリーナスの行動は「長期間の出場停止、最終的にはそれより厳しい結果に落ち着く」とし、「リーグの施設内で選手が拳銃を所持することは、われわれにとって最大級の懸案事項だ」としている。

 捜査が終了していなかったため、コミッショナーは処分を下すことを控えていた。しかし、5日のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(Philadelphia 76ers)戦で試合前、チームメイトに囲まれているアリーナスが人さし指で銃をまねて微笑んでいることろを写真に撮られたことで、コミッショナーは処分を下すことを即決した。

 コミッショナーは「アリーナスの行動が長期間の出場停止、最終的にはそれより厳しい結果に落ち着くことはあきらかだが、彼の続けている振る舞いが、コートへ出るのに相応しくないと私に結論づけさせた。NBAによる調査が終了するまで無給、無期限の出場停止とする」とコメントしている。(c)AFP