【8月22日 AFP】13MLBは21日、各地で試合が行われ、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のイチロー(Ichiro Suzuki)が、トロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)戦の1回に安打を放ち、日米通算4000安打の金字塔を打ち立てた。試合は4-2でヤンキースが勝利している。

 イチローは第1打席でブルージェイズの先発、R.A.ディッキー(R.A.Dickey)が投じたナックルボールを左翼方向に打ち返すと、打球は三遊間を破って記念すべき4000本目の安打となった。

 イチローが一塁に到達して記録達成となった瞬間、ダッグアウトにいたチームメートはイチローの元に駆け寄って祝福した。スタジアムに集まった観客は立ち上がって称賛の拍手を送り、イチローは丁寧なお辞儀でそれに応えた。

 日米球界で活躍した現在39歳のイチローは、この試合で4打数1安打を記録している。

 試合は同点で迎えた8回、2死からアルフォンソ・ソリアーノ(Alfonso Soriano)が2点本塁打を放ち、ヤンキースが勝ち越しに成功した。ブルージェイズは、敵地でのヤンキース戦で12連敗となった。

 偉業達成にイチローは「僕にとって特別な記録になると思っていましたが、今日、実際に起きたようなことはまったく想像していませんでしたね」と振り返る。

「チームメートが一塁ベースに集まってくれたことや、ファンの人がこれほど喜んでくれたことに驚いています。特別な瞬間をつくってもらいました。数字だけでなく、そういう周りのすべてのことによってすごく特別なものになりました」

 イチローは、日本プロ野球で活躍した1992年から2000年までに通算1278本安打を記録しており、大リーグでは通算13シーズンで2722安打を放っている。

 これまで大リーグで4000安打以上を記録したのは、通算4256本のピート・ローズ(Pete Rose)氏と同4191本のタイ・カッブ(Ty Cobb)氏のみとなっている。(c)AFP