【6月15日 AFP】米大リーグ(MLB)は14日、11日のロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)とアリゾナ・ダイヤモンドバックス(Arizona Diamondbacks)の試合で起きた乱闘騒ぎで8人に処分を下し、ダイヤモンドバックスの投手イアン・ケネディ(Ian Kennedy)投手に対しては10試合の出場停止処分を科した。

 MLBのジョー・ガラジオラ・Jr(Joe Garagiola Jr.)副会長は、その試合で審判団が死球について警告を出していたものの、ケネディは故意にザック・グレインキー(Zack Greinke)の頭をめがけて投球したとしている。

 また、ダイヤモンドバックスのエリック・ヒンスキー(Eric Hinske)には、乱闘発生直後にダッグアウトから出て「攻撃的な行動」を取ったとして、5試合の出場停止を言い渡された。

 ドジャースのドン・マッティングリー(Don Mattingly)監督とダイヤモンドバックスのカーク・ギブソン(Kirk Harold Gibson)監督には、それぞれ1試合の出場停止処分が下された。

 ドジャースのJ.P・ハウエル(J.P. Howell)とスキップ・シュメイカー(Skip Schumaker)、マーク・マグワイア(Mark McGwire)打撃コーチが2試合、ロナルド・ベリサリオ(Ronald Belisario)に1試合の出場停止が科されている。

 さらにMLBは、乱闘中に故障者リスト入りしている選手をダッグアウトから出したとして、ドジャースに罰金の支払いを命じた。

 この問題は11日の試合の7回表に、ドジャースのグレインキーがダイヤモンドバックスのミゲール・モンテロ(Miguel Montero)の背中に報復の死球をぶつけたことが発端となった。

 両軍の選手がベンチから飛び出したものの、その場は一時収まった。しかし直後の7回裏、今度はケネディがグレインキーの肩に投球を当て、ベンチ総出の乱闘を誘発した。

 出場停止処分を受けた8人に加え、ドジャースのグレインキーとヤシエル・プイグ(Yasiel Puig)、ダイヤモンドバックスのモンテロとジェラルド・パーラ(Gerardo Parra)にも罰金が科されている。(c)AFP