【4月13日 AFP】MLBは12日、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)との試合で乱闘騒ぎを起こしたサンディエゴ・パドレス(San Diego Padres)のカルロス・クエンティン(Carlos Quentin)外野手に対し、8試合の出場停止処分を科したと発表した。

 クエンティンは11日に行われた試合の6回に、マウンドに突進してドジャースのザック・グレインキー(Zack Greinke)投手に激突し、ベンチ総出の乱闘を誘発。この騒ぎでグレインキーは鎖骨を骨折し、クエンティンは出場停止処分と金額非公開の罰金の支払いを命じられた。

 通算116被死球のクエンティンは、自分がマウンドに突進したのはこの5年で3度、グレインキーから死球を受けたことに対する報復だと話す。

「自分とグレインキーの間には歴史がある。奴は打者に威嚇しようとしているように思える」

 一方、ドジャースは12日、グレインキーが左の鎖骨を骨折し、13日に手術を受けることを明らかにした。最長で8週間もの戦列離脱の可能性があるという。

 出場停止を免れたグレインキーは、「ボールをわざとぶつけたことは一度もない。クエンティンはいつも私が故意でぶつけようとしていると思っているようだが、そんなことはない」と死球はコントロールミスのせいだと主張している。

 試合は乱闘騒ぎで約10分間中断され、その後グレインキーは退場を命じられなかったものの、けがのためフィールドを後にした。一方のクエンティンは乱闘の後、退場処分となっている。
 
 また、ドジャースのジェリー・ヘアストンJr(Jerry Hairston Jr.)も乱闘の責任を問われ1試合の出場停止処分と金額非公開の罰金を科された。

 クエンティンは処分に対し不服申し立てを行っている。(c)AFP