【4月3日 AFP】ラッパーのジェイ・Z(Jay-Z)が経営するレーベルのロック・ネイション(Roc Nation)が2日、ビジネスをスポーツ事業まで拡大し、米大リーグ(MLB)のニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)に所属するロビンソン・カノ(Robinson Cano)と契約を結んだと発表した。

 2013年シーズン終了後にフリーエージェント(FA)になるカノは、代理人を務めるスコット・ボラス(Scott Boras)氏との契約を解除し、ジェイ・Zが設立したロック・ネイション・スポーツ(Roc Nation Sports)と契約した。

 ロック・ネイションは、大手タレント事務所クリエイティヴ・アーティスツ・エージェンシー(Creative Artists AgencyCAA)のスポーツ(CAA Sports)事業部と提携し、共同でカノの代理人を務めると発表している。

 カノは新しい代理人を通して声明を発表し、「私のこれまでの経歴を踏まえ、今後はオンとオフの両方で一層活発に役割を果たしていきたい」とコメントしている。

「ロック・ネイション・スポーツとCAAスポーツの両社が、私の目標達成に不可欠な存在になると確信しており、今回の重要な決断をこの時期に下したことで、私やチームに対する雑音を最小限に抑え、ヤンキースの成功に集中することができる」

 伝えられるところによると、ヤンキースは11月にFA資格を取得するカノと新たな契約を結ぶために交渉中とされている。

 自身が以前社長を務めていた音楽レーベルのデフ・ジャム(Def Jam)で1996年以降、ラッパーとして3500万ドル以上のアルバムセールスを記録しているジェイ・Zは、米プロバスケットボール協会(NBA)のブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)の共同オーナーに名を連ねている。

 ジェイ・Zは、「音楽業界でアーティストを長年サポートしてきたのと同様に、愛するスポーツのため、様々な競技のトップアスリートをサポートするための組織を作っていくことは、自然な流れだった」とコメントした。(c)AFP