【11月11日 AFP】米大リーグ(MLB)は10日、ポスティング(入札)制度でロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)が韓国球界のエース、柳賢振(Ryu Hyun-jin、リュ・ヒョンジン)投手との独占交渉権を獲得したと発表した。

 公式発表に先がけて、柳賢振の所属する韓国プロ野球のハンファ・イーグルス(Hanwha Eagles)は、球団名は明かさなかったものの「最高入札額の2573万7737ドル33セント(約20億1600万円)を受け入れる」という意向を球団の公式ウェブサイトで表明していた。

 柳賢振の入札額は、ダルビッシュ有(Yu Darvish)の5170万ドル(約39億円、当時)、松坂大輔(Daisuke Matsuzaka)の5110万ドル(約60億円、当時)に次いで史上3番目の高値とされている。

 与えられた交渉期間は30日間で、今後ドジャースは、代理人のスコット・ボラス氏(Scott Boras)を通じて柳賢振との契約交渉に臨む。

 韓国プロ野球界で7年を過ごした左腕の柳賢振は、98勝52敗、防御率2.80の通算成績を残している。球速は128から144キロと速球派ではないが、確かな制球と優れたチェンジアップに定評がある。2008年の北京五輪では先発した2試合で2勝を挙げて防御率1.04を記録し、韓国の金メダル獲得に貢献している。(c)AFP