【7月6日 AFP】米メジャーリーグ(MLB)は5日、第83回MLBオールスターゲーム(83rd All-Star Game)に出場する追加ファン投票の結果を発表し、テキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)のダルビッシュ有(Yu Darvish)と、セントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)のデビッド・フリース(David Freese)が選出された。

 追加ファン投票は、アメリカン・リーグとナショナル・リーグのオールスターチームに入る最後の一人を決めるために毎年インターネットで行われ、選出された選手は10日にミズーリ(Missouri)州カンザスシティ(Kansas City)のカウフマン・スタジアム(Kauffman Stadium)で開催されるオールスターゲームに参加することになる。

 途中経過発表の段階で得票数トップだったダルビッシュは、所属するレンジャーズの指揮官でもあるロン・ワシントン(Ron Washington)監督が率いるア・リーグの一員となり、レンジャーズからは8人目の選出となった。

 日本人選手が最終投票でオールスターに選出されたのは、2004年に当時ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)に所属していた松井秀喜(Hideki Matsui)、2007年にボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)に所属していた岡島秀樹(Hideki Okajima)に続き3人目となる。

 ダルビッシュはオールスター前に予定していた6日の先発登板を回避することが決まっている。

 プロ野球・北海道日本ハムファイターズ(Hokkaido Nippon Ham Fighters)時代にオールスターに5回出場しているダルビッシュは、シーズン開幕前にポスティング(入札)制度で交渉権を5170万ドル(約39億円)で獲得したレンジャーズと6年総額約6000万ドル(約46億円)の契約を結んだ。

 2012年シーズンここまで16試合に先発登板したダルビッシュは、10勝5敗、防御率3.59、102回を投げて119奪三振を記録しており、このままのペースで白星を積み重ねていけば、1985年のトム・ブラウニング(Tom Browning)氏以来となる新人選手による20勝達成を実現できる可能性がある。

 日本人選手が初めてMLBオールスターゲームに出場したのは、1995年に当時ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)に所属していた野茂英雄(Hideo Nomo)氏で、日本人選手としては唯一先発投手を務めた。

 一方、ナ・リーグのメンバーに選出されたフリースは、2011年のMLBワールドシリーズを最後に勇退した元カージナルスの指揮官で、オールスターでナ・リーグを率いるために現場復帰するトニー・ラルーサ(Tony La Russa)監督と再会を果たすことになる。(c)AFP