【6月20日 AFP】米大リーグ(MLB)機構は19日、禁止されている運動能力向上薬の陽性反応が示されたフィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)のフレディー・ガルビス(Freddy Galvis)内野手に対し、50試合の出場停止処分を科した。

 薬物検査で筋肉増強剤の一つであるクロステボール(clostebol)の陽性反応が示されていたベネズエラ出身のガルビスは、「尿サンプルから微量の禁止薬物が検出されました。薬物がどのようにして自分の体内に入ったのか分かりません」とコメントを発表している。

 22歳の新人選手で、現在は背中の故障により故障者リスト(DL)に入っているガルビスは、けがで戦列を離れているチェイス・アトリー(Chase Utley)の代役として58試合に出場し、ここまで打率2割2分6厘、3本塁打、24打点を記録している。

 声明の中でガルビスは、「故意に違法な増強剤を使用したことはありませんが、残念ながらルールはルールであり、処分を受け入れます。応援してくれたすべてのファンをはじめ、フィリーズ、母国ベネズエラの方々、チームメイトとチーム関係者には心から謝罪します。できるだけ早く背中の故障を治し、フィリーズのワールドシリーズ制覇に貢献したいと思います」と語っている。(c)AFP