【6月15日 AFP】米大リーグ(MLB)機構は14日、第3回ワールド・ベースボール・クラシック(2013 World Baseball ClassicWBC)の米国代表監督に、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)を4度ワールドシリーズ制覇に導いたジョー・トーリ(Joe Torre)氏が就任することを発表した。

 現在71歳のトーリ氏は、18年間プレーした現役時代に通算打率2割9分7厘、252本塁打、1185打点の成績を残し、引退後はニューヨーク・メッツ(New York Mets)、アトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)、セントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)で監督を務めた。

 1995年から12年間ヤンキースで指揮を執ったトーリ氏は、2010年にロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の監督を退任するまで、監督職を計29シーズン歴任している。

 現在MLB機構の副会長を務めるトーリ氏は、「(米国代表監督就任を)誇りに思う。幸運なことに、私はキャリアを通して様々な経験をしてきたが、米国代表で指揮を執るのは初めてだ。今回の挑戦を心待ちにしている」とコメントした。

 2006年の第1回と、2009年の第2回大会で日本代表が連覇を果たしているWBCは、大リーグで活躍する一流選手が母国の代表選手として戦う唯一の大会となっている。

 米国代表のWBCでの成績は、バック・ショーウォルター(Buck Showalter)氏が率いた2006年大会で6位、現在ワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)を率いるデーブ・ジョンソン(Davey Johnson)氏が指揮した2009年大会で4位に終わっており、2013年3月に開幕する本大会ではトーリ氏の手腕に期待が寄せられている。

 MLBのエグゼクティブディレクターを務めるポール・セイラー(Paul Seiler)氏は、「ジョーの実績を見れば一目瞭然だ。初優勝を果たすためにも、彼のリーダーシップに期待している」とコメントした。

 第3回大会の試合日程や開催地などの詳細は明らかにされていないが、予選は2012年9月と11月に台湾の台北(Taipei)、中米パナマのパナマ市(Panama City)、ドイツのレーゲンスブルク(Regensburg)、米フロリダ(Florida)州のジュピター(Jupiter)で行われる。(c)AFP