【11月18日 AFP】米メジャーリーグ(MLB)09年シーズン、ア・リーグのサイ・ヤング賞(Cy Young Award)が17日、発表され、カンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals)のザック・グレインキー(Zach Greinke)が初選出された。

 全米野球記者協会(Baseball Writers Association of AmericaBBWAA)の投票で、グレインキーは28票のうち25票の1位票を獲得した。2位にはシアトル・マリナーズ(Seattle Mariners)のフェリックス・ヘルナンデス(Felix Hernandez)が入った。

 ア・リーグで地区最下位のチームの投手が同賞を受賞したのは、1997年にトロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)に在籍していたロジャー・クレメンス(Roger Clemens)氏以来12シーズンぶり。

 ロイヤルズの数少ない期待の星であるグレインキーは09年シーズン、16勝8敗、防御率2.16、242奪三振を記録。防御率2.16はリーグトップで、現フィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)のペドロ・マルチネス(Pedro Martinez)が同賞を受賞した2000年シーズン(防御率1.74)以降、最高の成績。

 また、シーズン18勝以下の先発投手で同賞を受賞したのは、1994年のロイヤルズのデービッド・コーン(David Cone)氏以来15シーズンぶり。

 グレインキーは、コーン氏、1985年、89年に受賞したブレット・セイバーヘイゲン(Bret Saberhagen)氏に次いでロイヤルズで3人目の受賞者となった。(c)AFP