【7月1日 AFP】テレビのリアリティー番組で野球への道を見つけたインド出身のリンク・シン(Rinku Singh)とディネシュ・パテル(Dinesh Patel)が、マイナーリーグでプロ選手としてデビューする予定であることが分かった。

 生まれてから野球の試合を一度も見たことがなかったパテルとシンは今週、米大リーグ(MLB)ピッツバーグ・パイレーツ(Pittsburgh Pirates)傘下のガルフコースト・パイレーツ(Gulf Coast Pirates)で登板する予定となっている。

 両選手は、2008年にテレビ番組「100万ドルの腕(Million-Dollar Arm)」で候補者となるまで野球をしたことがなかったが、米国国民的娯楽である野球でキャリアを築くチャンスを手にした。

 チームで選手育成部門を担当するカイル・スターク(Kyle Stark)氏は、パテルとシンが今週プレーする見込みであることを明らかにしている。

 そして、ニール・ハンティントン(Neal Huntington)GMは「面白くなるだろうね。典型的なプロとしての初登板とは少し異なるだろう。これが本当に彼らの初登板なんだからね。普通とは違うだろうが、そのことにあまりとらわれるつもりはない。できる限り彼らを戦力の一部にしたいからね」と語っている。

 共に20歳のシンとパテルは、フィットネスや投球技術、投球スタイルの指導を受け、米国での生活にも順応しており、パイレーツに何をもたらすことになるのか関心を集めている。

 それぞれ1万ドル(約97万円)の契約を結んだ両選手は、ランディ・ジョンソン(Randy Johnson)を指導した経験もある元MLB投手のトム・ハウス(Tom House)氏と練習に励んでいる。(c)AFP