【6月17日 AFP】米ニューヨークタイムズ(New York Times)は16日、2003年の禁止薬物使用検査で陽性反応を示した選手の1人にサミー・ソーサ(Sammy Sosa)が含まれていたと報じた。検査は米大リーグ(以下、MLB)が薬物汚染の及んでいる範囲を確認するために行われた。

 同紙は「同年の薬物検査の結果を知る弁護士の情報」として報じているが、ソーサが何を使用したかは分かっていない。ソーサは2005年、米議会下院政府改革委員会が行ったMLB薬物汚染に関する聴聞会で宣誓した後、運動能力向上薬を一度も使用していないと話していた。

 しかしながら、マーク・マグワイア(Mark McGwire)氏と本塁打王争っていた1998年から、ソーサにはステロイド使用の疑惑がかけられていた。

 当時シカゴ・カブス(Chicago Cubs)に所属していたソーサは、セントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)に所属していたマグワイア氏と故ロジャー・マリス(Roger Maris)氏が保持していたシーズン本塁打記録(61本)を塗り替える戦いを繰り広げていた。結果、マリス氏の記録を先に抜いたマグワイア氏が70本、ソーサが68本を記録した。

 1シーズンに60本以上の本塁打を3度記録した唯一の選手であるソーサは生涯本塁打数では6位(609本)につけているが、2007年を最後に試合には出場していない。(c)AFP