【2月4日 AFP】米ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙は3日、2003年に大リーグ(MLB)が行った無記名の薬物検査の一環として提出されたバリー・ボンズ(Barry Bonds)被告の尿サンプルが、禁止薬物の陽性反応を示したと報じた。

 ボンズ被告が提供した複数のサンプルは、MLBの薬物検査では陽性反応を示さなかったが、サンプルを当局が再検査したと同紙は報じている。

 この新たな情報は、3月2日に予定されているボンズ被告の公判の鍵を握る証拠になる可能性を秘めている。

 同紙は前週、当局が捜査過程で入手したボンズ被告の尿サンプルからアナボリック・ステロイド(anabolic steroid)が検出されたとする消息筋の情報を伝えていた。

 ボンズ被告は、栄養補助食品会社バルコ(Bay Area Laboratory Co-operativeBALCO)によるステロイド剤提供事件に関し、ステロイドの一種、「クリーム」や「クリア」の使用を認めたが、それが運動能力向上薬だとは知らなかったと証言し、偽証罪に問われている。(c)AFP