ボンズ外野手の尿サンプルからステロイド反応、米紙報道
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【1月30日 AFP】(記事更新)米ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙は29日、元サンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)のバリー・ボンズ(Barry Bonds)外野手の尿サンプルから、ステロイド(steroid)が検出されたと伝えた。当局が捜査過程で入手したボンズ選手の尿サンプルから、アナボリック・ステロイド(anabolic steroid)の陽性反応があったという。
MLB歴代最多本塁打記録保持者のボンズ被告は、連邦大陪審で2003年、ステロイドの一種、「クリーム」や「クリア」の使用を認めたが、それが運動能力向上薬だとは知らなかったと証言。法廷では一貫してステロイドの使用を否定してきたが、今回の尿サンプル検査結果は、ボンズ被告の体内にステロイドが存在する可能性を示唆した。
一方、同事件との関連で28日、米連邦捜査局(Federal Bureau of Investigation、FBI)と内国歳入庁(Internal Revenue Service、IRS)は、ボンズ被告の個人トレーナーだったグレグ・アンダーソン(Greg Anderson)受刑者の義母宅を家宅捜索した。
ボンズ被告にステロイドを投与したとされるアンダーソン受刑者は、栄養補助食品会社バルコ(Bay Area Laboratory Co-operative、BALCO)によるステロイド剤提供事件や、ボンズ被告に関する連邦大陪審での証言を拒否したため、1年前から服役中。
家宅捜索には、アンダーソン受刑者の証言を引き出し、ボンズ被告の偽証罪を証明したい連邦政府の狙いがあるとみられる。(c)AFP