【3月1日 AFP】(一部訂正)MLB最多本塁打記録保持者でサンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)の元外野手、バリー・ボンズ(Barry Bonds)被告の法廷審問が現地2月29日に行われ、連邦判事は同被告が偽証罪に問われている大審院での証言を公開するよう指示し、検察官に対し偽証罪の起訴内容を修正するように求めた。

 米連邦裁のスーザン・イルストン(Susan Illston)判事は、連邦地方裁判所(US District Court)で行われた法廷審問で、同被告の起訴の根拠とされている2003年の大審院での証言を公開するよう求めた。

 イルストン判事はまた、ボンズ被告が問われている4件の偽証罪は、違法行為が不当にまとめあげられたものであり、修正する必要があるとして検察官を非難している。

 ボンズ被告は、2003年12月に行われた栄養補助食品会社バルコ(Bay Area Laboratory Co-operativeBALCO)によるステロイド剤提供事件に関連する連邦大陪審で筋肉増強剤などの薬物使用を否定し、4件の偽証罪と1件の司法妨害の罪に問われており、同被告の弁護団は、連邦大陪審で検察官から「曖昧な」質問があったと主張することで偽証罪の取り下げを求めようとしていた。

 ボンズ被告側は29日の法廷審問で、判事に起訴には欠陥があることを認めさせたことで小さいながらも確実に勝利した形となった。

 イルストン判事は、ボンズ被告の大審院での証言を公開する日時を明らかにしていないが、3月21日に次の審問を行うとしている。(c)AFP