【1月21日 AFP】ニューヨーク・デイリーニューズ(New York Daily News)紙は現地20日、MLBニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)からフリーエージェント(FA)となっているロジャー・クレメンス(Roger Clemens)投手に運動能力向上薬を注射したと話す元トレーナーのブライアン・マクナミー(Brian McNamee)氏が、2003年もしくは2004年の時点でクレメンスの代理人にクレメンスの薬物使用を知らせていたことを報じた。

 同紙は、ドーピング検査が導入された際にマクナミー氏がクレメンスの代理人を務めるジム・マーレー(Jim Murray)氏と、クレメンスの薬物使用に関して話し合いを行ったという。

 マクナミー氏の弁護士を務めるEarl Ward氏は、同紙に「ドーピング検査が導入されたのと、マーレー氏と話し合いを行ったのは同じ時期でした。マクナミーはクレメンスが問題をいくつか抱えていたことを伝えたかったのです。彼ら(マクナミー氏とマーレー氏)はドーピングについて話し合いを行いました。この話は2003年か2004年までさかのぼりますが、当時マーレー氏は注意を払っていました」と語り、検査が導入された始めた2003年に、クレメンスが行ったドーピングの証拠が依然として残っているのではないかと、マクナミー氏が懸念していることを明かしている。

 マクナミー氏は1998年から2001年にかけて少なくとも16回はステロイド(Steroid)とヒト成長ホルモン(Human Growth Hormone、%%HGH
%%)をクレメンスに注射した証言しているが、クレメンスは使用を否定し、注射されたのはリドカイン(Lidocaine)とビタミンB12(Vitamin B-12)だけであると話している。

 またクレメンスが4日にマクナミー氏との電話を録音したテープの中で、マクナミー氏は「私はあなたの代理人に話しました。私はマーレーに話しました」と話していた。(c)AFP