【12月29日 AFP】ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)などで約10年活躍し、1996年のヤンキースのMLBワールドシリーズ制覇に貢献したジム・レイリッツ(Jim Leyritz)氏が現地28日、飲酒運転で引き起こした致命的な衝突事故で過失致死の容疑に問われることとなった。

 27日に44歳になったばかりのレイリッツ容疑者は、28日早朝に米フロリダ(Florida)州フォート・ローダーデール(Fort Lauderdale)の近くで事故を起こしその後逮捕されていたが、1万1000ドル(約123万円)の保釈金を支払い保釈された。

 地元紙「マイアミ・ヘラルド(Miami Herald)」や地元テレビ局は、レイリッツ容疑者が飲酒運転の検査を拒否したことや、レイリッツ容疑者の運転する車に衝突された車に乗っていた30歳の女性が車の外に投げ出されて死亡したことを報じている。

 フォート・ローダーデール警察のKathy Collins捜査官は「現場の警官はレイリッツ容疑者の充血して涙ぐんだ目や紅潮した顔、そして体から漂うアルコールのにおいに気が付いた」と、事故後の容疑者の状況を報告している。

 危険運転致死罪で有罪となった場合レイリッツ容疑者は、15年の懲役と1万ドル(112万円)の罰金を課せられる可能性があり、また運転免許も終身で失効となると見られる。

 レイリッツ容疑者は10年間の現役時代にヤンキースの他、現ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム(Los Angeles Angels of Anaheim)、ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)、サンディエゴ・パドレス(San Diego Padres)、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)で活躍し、特に1996年のワールドシリーズの第4戦ではアトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)のマーク・ウォーラーズ(Mark Wohlers)から3点本塁打を放ち、同シリーズの制覇に貢献している。(c)AFP