【10月31日 AFP】MLB、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)は30日、退団したジョー・トーリ(Joe Torre)前監督の後任としてフロリダ・マーリンズ(Florida Marlins)前監督のジョー・ジラルディ(Joe Girardi)氏と3年間の監督契約を結んだ。金銭面での条件は明らかにされていないが、米スポーツ専門チャンネルESPNは、総額750万ドル(8億6000万円)と伝えている。

 ジラルディ新監督は、ドン・マッティングリー(Don Mattingly)ベンチコーチ、トニー・ペーニャ(Tony Pena)一塁コーチと共に、インセンティブが付いた1年契約の提示を侮辱的と拒否し退団したトーリ前監督の後任候補に名を連ねていた。

 現役時代に15年間に亘り捕手として活躍したジラルディ新監督は、ヤンキースの選手として1996年から99年までトーリ前監督の下でプレーし、3度のワールドシリーズ制覇に貢献。2003年シーズン限りで現役を引退し、2005年にはベンチコーチとして再びトーリ前監督を支えていた。

 マーリンズの監督に就任した2006年には、ナショナル・リーグ最優秀監督に選出されたが同年にチームを解雇され、それ以降はテレビ解説者を務めていた。

 ジラルディ新監督は「期待があることは理解しているし、期待はヤンキースの選手でいることの強みだ。皆が期待していることを、私も同じように期待している。10月にプレーしていられることを願っている」と意気込みを語った。

 またヤンキースのゼネラルマネージャー(GM)を務めるブライアン・キャッシュマン(Brian Cashman)氏は「ジラルディ氏は選手としてワールドシリーズ制覇を経験している。さらには、ベンチコーチ、監督としての経験も持つ。細部に至るまで気にかけ、勤勉、責任、規律の3つを重視する人だ。現役とコーチ時代を通じ、彼が常に競うことが好きな人物だと知っている。常に競うことを求めていて、そうすることにより彼は成功を収めてきた」と新監督について語った。(c)AFP