【10月9日 AFP】3年連続で地区シリーズ敗退が決まったニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のオーナーを務めるジョージ・スタインブレナー(George Steinbrenner)氏が、ジョー・トーリ(Joe Torre)監督の解任を示唆した。

 スタインブレナー氏は、クリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)との地区シリーズ第4戦が行なわれる以前に、バーゲン・レコード紙(Bergen Record Newspaper)に対して、「この試合にはトーリ監督の首がかかっている。多額の給料を払っている、球界で最高給取りの監督だ。地区シリーズで勝てなければ彼を監督の座に戻すつもりはない」と話していた。

 トーリ監督にとって解任問題は今に始まったことではなかった。1年前にもスタインブレナー氏は34年間のオーナー在任期間の中で、最長の監督在任記録を保持するトーリ監督を解任する寸前であることが伝えられていた。

 7月18日に67歳の誕生日を迎えたトーリ監督は、2007年シーズンをもって700万ドル(約8億2000万円)の契約が満期となり、開幕25試合中14試合を落とした4月にも解任の危機に直面していた。

 ヤンキースはトーリ監督の指揮の下、12年連続でプレーオフ進出を果たしていたが、2007年シーズンは21勝29敗から持ちなおすという予期せぬ形でア・リーグのワイルドカード争いを制し、ポストシーズンに突入した。(c)AFP