野球とソフトボールの国際連盟が統合団体を設立
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【4月15日 AFP】2020年夏季五輪での競技復帰を目指す国際野球連盟(International Baseball Federation、IBAF)と国際ソフトボール連盟(International Softball Federation、ISF)は14日、両連盟の統合団体として新たに世界野球ソフトボール連盟(World Baseball Softball Confederation、WSBC)を設立すると発表した。
WSBCは今後、競技の五輪復帰を目指し、5月にロシアのサンクトペテルブルク(St. Petersburg)で行われる国際オリンピック委員会(International Olympic Committee、IOC)の理事会会合へ向けてロビー活動を行う。20年夏季五輪の実施競技は、9月にアルゼンチンのブエノスアイレス(Buenos Aires)で行われるIOCの総会で最終決定される。
野球とソフトボールはともに2008年の北京五輪を最後に五輪から除外されており、現在は20年五輪実施競技の残り1枠を巡ってクライミング、空手、ローラースケート、スカッシュ、ウェイクボード、レスリング、武術太極拳と争っている。
IBAF会長で、WSBC共同代表に就任したリカルド・フラッカーリ(Riccardo Fraccari)氏は東京で設立合意書に署名し、その後記者会見で、世界で合わせて6500万人の競技人口を持つ野球とソフトボールが1つの連盟の下で協力していくことが決まったと発表した。
合意書に基づき、共同代表のもう1人にはISF会長のドン・ポーター(Don Porter)氏が就任した。
フラッカーリ共同代表はまた、世界の上位12か国を集めて行う新たな野球の国際大会「プレミア12(IBAF Premium 12)」についても発表を行い、日本で開催する予定を明かした。
プレミア12は、現在4年おきに開かれ、国別の野球世界一を決める大会として認められているワールド・ベースボール・クラシック(World Baseball Classic、WBC)とは競合しないものを目指すという。(c)AFP