【3月28日 AFP】大リーグ(MLB)のボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)で活躍し、台湾プロ野球の義大ライノズ(EDA Rhinos)に入団したマニー・ラミレス(Manny Ramirez)が27日、新天地デビューを果たした。

 チームは5時間に及んだ延長戦の末、兄弟エレファンツ(Brother Elephants)に8-9で敗れている。

 ラミレスは3月上旬にライノズと契約を結び、台湾プロ野球リーグでプレーする最も有名な元メジャーリーガーとなっていた。

 ドミニカ共和国出身のラミレスは、この試合で2本のシングルヒットを記録したが、どれも試合を左右するような決定的な場面ではなく、大きな印象を与えることはできなかった。

 ラミレスは24日に行われたチームのシーズン初戦を欠場しており、試合に敗れたライノズは開幕2連敗を喫している。

■台湾デビュー戦で2安打記録するも、チャンスで結果を残せず

 台湾南部・高雄(Kaohsiung)で行われた試合に指名打者として出場したラミレスは、エレファンツが4-0とリードして迎えた1回裏に第1打席に立ったものの、外野フライに打ち取られた。

 ライノズが5点を奪った2回に打順が回ってきたラミレスは、この打席でシングルヒットを記録したものの、得点には絡まなかった。ラミレスは4回にもシングルヒットを記録したが、7回の打席では三振に倒れている。

 そして8-8の同点で迎えた8回裏、勝ち越しのチャンスで打席が回ってきたラミレスだったが、結果は内野ゴロに終わり、球場に集まった大勢のライノズファンを落胆させた。

 大リーグで555本塁打、通算打率3割1分2厘を記録しているラミレスは、2010年にロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の選手として台湾でオープン戦に出場している。

 MLBオールスターゲームに12回選出されているラミレスは、2004年にレッドソックスのワールドシリーズ制覇に貢献し、同シリーズの最優秀選手に輝いた。

 ラミレスは2011年に自身2度目となるMLBの薬物規定違反を犯して引退を表明したが、その後オークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)とマイナー契約を結んでいた。(c)AFP