【3月20日 AFP】第3回ワールド・ベースボール・クラシック(2013 World Baseball ClassicWBC)は19日、米カリフォルニア(California)州サンフランシスコ(San Francisco)で決勝が行われ、ドミニカ共和国が3-0でプエルトリコに快勝し、大会初優勝を飾った。

 1回にエドウィン・エンカーナシオン(Edwin Encarnacion)の2点適時二塁打で先制したドミニカ共和国は、先発のサミュエル・デドゥーノ(Samuel Deduno)が5回を無失点で抑え、カリブ勢同士の激突となった試合を制して完全優勝を果たした。

 ドミニカ共和国の先発デドゥーノは、5回を投げて3与四球を記録しながらも、5奪三振でプエルトリコに得点を許さなかった。対するプエルトリコの先発ジアンカルロ・アルバラード(Giancarlo Alvarado)は、初回に2安打1与四球で2失点を喫し、わずか1回で降板を命じられた。

 2次ラウンドから負ければ敗退の3試合すべてに勝利し、ここまで勝ち上がってきたプエルトリコだったが、決勝では小刻みな継投を見せたドミニカ共和国の前に打線が沈黙し、今大会を5勝4敗で終えた。

 最終回から登板したドミニカ共和国の守護神フェルナンド・ロドニー(Fernando Rodney)は、プエルトリコの最後の打者ルイス・フィゲロア(Luis Figueroa)を約130キロのチェンジアップで空振り三振に仕留め、試合を締めくくった。ロドニーは8試合で7セーブを記録している。

 ドミニカ共和国は初回、先頭打者のホセ・レイエス(Jose Reyes)が二塁打で出塁すると、犠打とロビンソン・カノ(Robinson Cano)への与四球で一、三塁の場面を作り、エンカーナシオンが2打点を挙げた。

 さらにドミニカ共和国は5回、2死二塁の場面でエリック・アイバー(Erick Aybar)が適時打を放ち、プエルトリコとの差を3-0に広げた。

 大会最優秀選手(MVP)には、打率4割6分9厘で4二塁打と2本塁打を放ち、大会で15安打を記録したドミニカ共和国のロビンソン・カノ(Robinson Cano)が選出された。(c)AFP/Greg Heakes