【3月16日 AFP】第3回ワールド・ベースボール・クラシック(2013 World Baseball ClassicWBC)は15日、米フロリダ(Florida)州マイアミ(Miami)で2次ラウンドの試合が行われ、プエルトリコが4-3で米国を下し、決勝ラウンド進出を決めた。

 プエルトリコは米大リーグ(MLB)のアリゾナ・ダイヤモンドバックス(Arizona Diamondbacks)に所属する38歳の右腕ネルソン・フィゲロア(Nelson Figueroa)が6回無失点に抑える好投を見せ、メジャーの強打者を揃えた米国打線を封じた。

 大会を2連覇している日本、オランダ、そしてドミニカ共和国に続き決勝ラウンドに駒を進めたプエルトリコは、16日にドミニカ共和国と2次ラウンド2組の1位決定戦を行う。勝者は準決勝でオランダと、敗者は日本と対戦する。

 一方、敗れた米国は、国を代表するスポーツのひとつに挙げられる野球の世界大会で2006年大会以来の2次ラウンド敗退に終わり、国際舞台でまたしても不本意な結果に終わった。

 12日に行われた2次ラウンドの試合でプエルトリコを7-1で下していた米国だったが、ドミニカ共和国に1-3で敗れて迎えた今回の再戦にも敗北を喫し、大会から姿を消した。

 プエルトリコは初回にマイク・アビールズ(Mike Aviles)の適時打で先制すると、先発フィゲロアが米国打線を2安打1与四球に抑え、6回終了までに4-0とリードした。

 6回に米国はビニー・ペスタノ(Vinnie Pestano)がカルロス・リベラ(Carlos Rivera)に押し出しの四球を献上すると、プエルトリコはアンディ・ゴンザレス(Andy Gonzalez)の2点適時二塁打で追加点を奪っている。

 迎えた7回、米国はジャンカルロ・スタントン(Giancarlo Stanton)の左前適時打で1点を返し、ついに反撃の狼煙をあげた。

 8回にライアン・ブラウン(Ryan Braun)が適時二塁打を放った米国は、その後プエルトリコのフェルナンド・カブレラ(Fernando Cabrera)の押し出しで1点差まで詰め寄ったものの、エリック・ホズマー(Eric Hosmer)が凡退に終わった。

 そしてプエルトリコは最終回にJ.C.ロメロ(J.C. Romero)を投入し、米国のアダム・ジョーンズ(Adam Jones)を空振り三振、シェーン・ビクトリーノ(Shane Victorino)は見逃し三振、ジミー・ロリンズ(Jimmy Rollins)が外飛に打ち取られた。(c)AFP