【3月15日 AFP】第3回ワールド・ベースボール・クラシック(2013 World Baseball ClassicWBC)は14日、米フロリダ(Florida)州マイアミ(Miami)で2次ラウンドの試合が行われ、9回に勝ち越したドミニカ共和国が3-1で米国に勝利し、決勝ラウンド進出を決めた。

 9回表にドミニカ共和国は代打で登場したエリック・アイバー(Erick Aybar)が決勝打を放ち、スターを揃えた米国代表を負ければ即敗退となるプエルトリコとの敗者復活2回戦に送った。

 ドミニカ共和国はホセ・レイエス(Jose Reyes)が9回に適時打を放っており、最後はフェルナンド・ロドニー(Fernando Rodney)がセーブを記録し、2006年大会以来となるベスト4入りを果たした。

■今大会無敗のドミニカ共和国、最終回に米国の守護神キンブレルを攻略

 1-1の同点で迎えた9回表、ドミニカ共和国はこの回から登板した米国のクレイグ・キンブレル(Craig Kimbrel)を攻め立てた。

 ドミニカ共和国は先頭打者のネルソン・クルーズ(Nelson Cruz)が二塁打を放つと、カルロス・サンタナ(Carlos Santana)がアウトになる間に走者を三塁に進め、アイバーの適時打で均衡を破った。

 その後、アイバーの二盗で得点圏に走者を置いたドミニカ共和国は、レイエスの適時打で追加点を挙げている。

 ドミニカ共和国の先発サミュエル・デドゥーノ(Samuel Deduno)は4回を5安打1失点7奪三振と好投したものの、8回を無失点に抑えたペドロ・ストロープ(Pedro Strop)が勝ち投手となった。

 一方、米国は2012年にナ・リーグのサイ・ヤング賞(Cy Young Award)を受賞したR.A.ディッキー(R.A.Dickey)が先発し、5回を投げて本塁打による1失点に抑えた。

 米国は初回にエリック・ホズマー(Eric Hosmer)の押し出し四球で1点を先制したものの、ドミニカ共和国は2回にヘンリー・ラミレス(Hanley Ramirez)がソロ本塁打を放ち、1-1の同点に追いついていた。

 今大会の通算成績を3勝2敗とした米国は、主軸を担っていたデビット・ライト(David Wright)が肋骨を痛めたため、ドミニカ共和国との試合を欠場している。

 ここまで4試合に出場し打率.438、10打点を記録しているライトは、15日に再び医師の診断を受ける予定となっている。(c)AFP