【3月12日 AFP】第3回ワールド・ベースボール・クラシック(2013 World Baseball ClassicWBC)は11日、東京で2次ラウンドの試合が行われ、オランダが7-6でキューバからサヨナラ勝ちを収め、決勝ラウンド進出を決めた。

 オランダは同点で迎えた9回裏の攻撃で一死満塁からカリアン・サムス(Kalian Sams)が放ったサヨナラ犠飛で劇的な勝利を手にした。2006年の第1回大会では1次ラウンド、2009年の第2回大会では2次ラウンド敗退を喫していたオランダが、初の準決勝進出を決めた。

 オランダは3回にアンドリュー・ジョーンズ(Andruw Jones)の犠飛で先制すると、クルト・スミス(Curt Smith)の安打で二塁走者が生還し、2点のリードを奪った。

 キューバは4回、ホセ・フェルナンデス (Jose Fernandez)の適時打とホセ・アブレウ(Jose Abreu)のソロ本塁打で同点としたが、その裏にオランダはアンドレルトン・シモンズ(Andrelton Simmons)の犠飛で勝ち越し、さらにはキューバのエラーで追加点を挙げた。

 しかし、キューバは5回にユリエスキ・グリエル(Yulieski Gourriel)2点適時二塁打で再び同点に追いついた。

 緊張感が高まる中、キューバは8回にヤスマニー・トマス(Yasmany Tomas)の適時打とエリエル・サンチェス(Eriel Sanchez)の犠飛でこの試合初めての勝ち越しに成功したが、オランダはプレッシャーにさらされながらもシモンズの2点本塁打で再び同点とした。

 迎えた9回の攻撃でオランダはジョーンズがエラーで出塁し、続くスミスとクサンダー・ボーハルツ(Xander Bogaerts)の2連打で満塁とすると、サムスが中堅へ犠飛を放ち、オランダベンチは歓喜に包まれた。

 勝利したオランダは、すでに決勝ラウンド進出を決めている日本とこのラウンドの1位決定戦を12日に行い、その後米カリフォルニア(California)州サンフランシスコ(San Francisco)で行われる準決勝を戦う。

 一方敗れた第1回大会準優勝のキューバは、大会前は優勝候補に挙げられていたものの目の前の勝利をつかむことができず、帰国の途についた。(c)AFP