【7月21日 AFP】日本プロ野球選手会は20日、不平等な収益配分を理由に第3回ワールド・ベースボール・クラシック(2013 World Baseball ClassicWBC)不参加を表明した。

 ワールド・ベースボール・クラシック(以下WBC)は、すでに成功を収めているサッカーW杯を模範に創設され、野球日本代表チームは2006年に行われた第1回大会と、2009年に行われた第2回大会で連覇を果たしていた。

 これまで分配比率が改善されない限り大会には参加しないと主張していた選手会側は、大会運営側との交渉が進展しなかったことを明らかにしている。

 選手会の新井貴浩(Takahiro Arai)会長は、「運営側と交渉しようとしていた。僕たちはボールを投げたのに、相手からボールは返ってこなかったので、苦渋の決断を下した」と語った。

 選手会によると、過去2大会とも約1800万ドル(約20億円)の利益を上げているWBCの収益構造は、チケット販売とテレビ放映権、スポンサー料で成り立っており、そのほとんどが日本からの収入だとしている。

 新井会長は、「ファンや大会運営側が僕らの出場を望んでいることは承知している。ただ運営側は僕らの要請に何も返答しなかった」と語った。(c)AFP