米とイランの大統領が電話会談、イラン革命後初の直接接触
このニュースをシェア
【9月28日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領とイランのハサン・ロウハニ(Hassan Rowhani)大統領は27日、電話会談を行った。両国の首脳が直接接触したのは1979年のイラン革命後で初めて。
両首脳はニューヨーク(New York)で開かれた国連総会(UN General Assembly)で直接対面することはなかったが、歴史的な電話会談が実現したことは、イランと、イランが「大悪魔」とののしってきた米国の間で前例のない劇的な関係改善が始まっていことを示すものだ。
オバマ大統領は「たった今、イラン・イスラム共和国のロウハニ大統領と電話で会談した」とテレビで発表。「私たち2人は、イランの核開発計画に関する合意にむけて進行中の取り組みについて話し合った」と述べた。
「米国とイランの首脳がコミュニケーションを取ったのは1979年以降で今回が初めてだという事実は両国間の深い不信を浮き彫りにするものであるが、同時にその困難な歴史を乗り越えて前に進む可能性も示している」とオバマ大統領は語った。
イラン大統領府もオバマ・ロウハニ電話会談を確認し、「両首脳は核問題の早期解決、およびそれ以外の分野の問題解決と地域的問題での協力に道を開くという政治的意志を強く打ち出した」とウェブサイトで述べた。(c)AFP/Stephen COLLINSON