【9月27日 AFP】米ニューヨーク(New York)の国連(UN)本部で26日、イランの核開発問題を話し合う国連安保理常任理事国(米英仏露中)に独を加えた6か国(P5+1)とイランの外相会議が開かれ、イランの核開発計画をめぐる新たな協議が10月15、16日にスイス・ジュネーブ(Geneva)で行われることが決まった。欧州連合(EU)のキャサリン・アシュトン(Catherine Ashton)外交安全保障上級代表が外相会議後に報道陣に明らかにした。

 1980年にイランと断交した米国のジョン・ケリー(John Kerry)国務長官とイランのモハマド・ジャバド・ザリフ(Mohammad Javad Zarif)外相も出席。両国の外相がイラン核開発問題の会議で同席したのは初めてで、1979年のイラン革命後としては最高レベルの会議となった。

 アシュトン氏は「良い雰囲気の中で行われた中身のある会議だった」と述べるとともに、「(イランのザリフ外相は)オープンだった」として同外相を称賛した。

 ウィリアム・ヘイグ(William Hague)英外相は、「会議の雰囲気はとても良かった。われわれは今週ニューヨークでザリフ氏と良い関係を築き、この会談もそのことを反映していた。イラン核問題の交渉による平和的な解決の重要性と、それに向けた取り組みについて話し合った」と述べた。(c)AFP