【9月22日 AFP】シリアは21日、化学兵器禁止機関(Organisation for the Prohibition of Chemical WeaponsOPCW)への化学兵器に関する情報提供を完了した。OPCWが同日、発表した。OPCWは前日の20日、シリアから最初の情報を受け取り、残りの情報提出を期待すると述べていた。現在OPCWの技術事務局が情報を精査している。

 シリア政府は、8月21日にダマスカス(Damascus)近郊で起きた化学兵器攻撃に対する懲罰的軍事行動を回避するため、米露合意に従って9月21日までに化学兵器に関する詳細な情報提供を求められていた。

 シリアの同盟国であるロシアのセルゲイ・イワノフ(Sergei Ivanov)大統領府長官は21日、英シンクタンクが主催した会議に出席するため訪れたスウェーデン・ストックホルム(Stockholm)で、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領が化学兵器関連情報を「ごまかし」ていたことが分かれば、「理論上、仮定の話としては」同盟国としての立場を見直すこともあり得ると述べた。

 イワノフ氏はこの発言についてそれ以上詳しくは語らず、シリア内戦への介入に反対するというロシアの立場を繰り返した。(c)AFP