【9月18日 AFP】ロシアのセルゲイ・リャブコフ(Sergei Ryabkov)外務次官は18日、シリアのダマスカス(Damascus)郊外での化学兵器使用に反体制派が関与していたことを示す新たな資料をシリア政府から受け取ったと語った。

 ロシアの通信社によると、リャブコフ外務次官は「当該資料はロシア側に提供された。反体制派が化学兵器攻撃に関与していることを示す証拠だと伝えられた」と語った。リャブコフ外務次官は17日夜、ダマスカスでワリード・ムアレム(Walid al-Muallem)外相と会談していた。

 リャブコフ氏は、ロシア政府が「反体制派に関するこのシリアからの資料を真剣に分析する」と付け加えた。

 ロシアはこれまでも繰り返し、化学兵器攻撃は、反体制派が欧米の軍事介入を引き込むために行った疑惑があると述べてきた。

 またリャブコフ外務次官は、国連(UN)が今週発表した化学兵器攻撃の報告書について、他の説明を無視した選択的な内容だったとし、ロシアは失望していると述べた。

 シリアの駐ロシア大使によると、リャブコフ外務次官は18日にバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領と会談する予定。(c)AFP