【9月17日 AFP】英国、フランス、米国の3か国は16日、シリアの化学兵器問題について厳格な国連決議を求めることで合意した。

 3か国の外相はパリ(Paris)で会談し、先週末に米露で合意したシリアの化学兵器廃棄へ向けた枠組みに基づく国連決議案について協議した。シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領は、国連決議に基づいて化学兵器廃棄を履行しなければ、「深刻な結果」を招くことになると、ローラン・ファビウス(Laurent Fabius)仏外相は語った。

 こうした3か国の厳しい態度を受けて、ロシアはすぐに反発。軍事介入をちらつかせては、アサド政権と反体制派を交渉のテーブルに座らせて内戦を終わらせようとする努力の妨げになると警鐘を鳴らした。

 ジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官は、アサド政権に対する空爆を視野に入れていた同盟国は、政権への圧力をかけ続けることが不可欠だと語った。「アサド(政権)がロシアも含めてわれわれが合意した枠組みを順守しなかった場合、深刻な結果を招くことになる」と、ケリー氏は述べた。「アサド政権に、この枠組みには強制力がなく、われわれが本気ではないと思われたとしたら、彼らはまじめに化学兵器の廃棄に取り組まないだろう」

 ウィリアム・ヘイグ(William Hague)英外相は、「圧力は(アサド政権に)合意を完全に履行させるためのものだ。履行しなかった場合、世界は彼らに責任を負わせる用意をしておくべきだ」と付け加えた。(c)AFP/Jo Biddle