【9月15日 AFP】中国の王毅(Wang Yi)外相は15日、シリア化学兵器の廃棄に関する米国とロシアの合意を歓迎する姿勢を表明した。

 今回の米露合意により、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権に対する米国の軍事行動は当面回避された。王外相は、この日訪中したフランスのローラン・ファビウス(Laurent Fabius)外相との会談で「中国は米国とロシアの合意を歓迎する。合意は緊迫したシリア情勢を緩和できるだろう」と語った。

 この日の朝北京(Beijing)入りしたファビウス外相は、合意が「大きな前進」であり「シリアに対して取るべき重要な決定」だと発言。「ほんの数日前、シリアは科学兵器の保有や使用を否定していた。この先われわれは新たな局面に入る」と述べた上で、「この合意を基に前進しなければならない」と強調した。ファビウス外相は同日中にパリ(Paris)への帰途に就く予定。(c)AFP