【9月6日 AFP】ロシアのサンクトペテルブルク(Saint Petersburg)で開かれた主要20か国・地域(G20)首脳会議は6日、シリア問題で米国が必要性を主張する軍事介入をめぐる溝を埋めることができないまま閉幕する。

 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領がシリア問題に関する意見交換を提案した夕食会は深夜過ぎまで及んだが、同問題の解決に向けた進展はなかった。

 シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領を強く支持しているプーチン大統領は、常任理事国5か国の一つとして、ロシアも拒否権を発動できる国連安全保障理事会(UN Security Council)での承認無しでシリアに対する武力行使を正当化するその他の方法は一切、容認できないし、侵略以外の何ものでもないと警告していた。

 米政府は5日、シリア問題に関して国連決議でロシアの支持を得ることを断念する意向を明らかにしていた。(c)AFP