【9月6日 AFP】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席の報道官によると、安倍晋三(Shinzo Abe)首相は5日、主要20か国・地域(G20)首脳会議のため滞在中のロシア・サンクトペテルブルク(Saint Petersburg)で習主席と初めて直接言葉を交わし、冷え込んでいる日中関係をリセットするよう強く求めた。

 菅義偉(Yoshihide Suga)官房長官は都内で開いた記者会見で、安倍首相から習主席に「戦略的互恵関係の原点に立ち戻って、日中関係を発展させていくべきだ」との意向を伝えたことを明らかにした。露モスクワ(Moscow)の日本大使館によると、日中両首脳は握手をし、5分ほど話したという。

 中国国営新華社(Xinhua)通信によると、習主席は安倍首相に対し、1970年代以降に両国の国交正常化に向けて交わされた合意である「4つの政治文書」を基礎として対日関係を改善したいとした上で、日本は歴史的な問題を解決する必要があるとの中国政府の立場を改めて伝えた。(c)AFP